ルワンダ紹介

フランス人から学ぶ。日常にもっとアートを。

絵具

こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。

ルワンダ国内旅行の時、フランス人に「アートギャラリーへ行ってみなよ。子供も絶対楽しいよ」と教えてもらい、我が家の1.5歳時児が美術館デビューをしました。

その時に、なんとなく子供だからって避けがちだけど、小さい子こそアートに触れる体験をすると良いんだろうなと思ったり、フランス人の日常にはアートが当たり前に溢れているな、なんて思ったので記事にしていきます。

こんな方にお勧めの記事です

・アートに触れずに暮らしてるかも…という方
・子供と一緒にアートを楽しみたい方
・そもそもアートって何?って方

1歳児の美術館デビュー

フランス人家族に「子供も絶対に楽しいと思うよ」とオススメしてもらったギャラリーへ、旅先で立ち寄ることにしました。ギャラリーという響きが非日常すぎてちょっとソワソワ。行ってみたらすごくカジュアルで、小さなおうちといった印象でした。

きりんのオブジェ

入り口にどーんと立ち構えているきりん。このきりんさんからして子連れでもOKな予感!

このきりん、ただのオブジェではなくて、プラスチックの廃材を組み合わせて作ったものなんです。あ、バケツの蓋だな、ミルクが入っているあの入れ物だな、と分かって面白い。

ごりらのオブジェ

こちらのゴリラは全身がフォークとスプーンで出来ています。誰がこういうことを考えつくんだろうか。面白いな。この他にも廃棄タイヤを貼り合わせたゾウがいました。

アート=大人のものではないという気付き

美術館と聞くと、上野の美術館のように「大人のたしなみ」という印象が強い。でも実際は、誰にだって開かれている一つの遊びです。

このアートギャラリーは、見るからに子供も楽しめるような動物から始まって、室内には現地のアーティストが描いた絵が沢山ならんでいました。

勝手に息子には難しいんだろうな…と思っていた美術館訪問でしたが、オブジェの前では固まってじーっと見ていたり、室内の絵のコーナーではぼーっと眺めている様子も。大人だけじゃなく、子供にもいいアート体験になった気がしました。

隅の方には今まさに絵を描いているお兄さんがいて、それを見て「僕も書きたい!」と言い出した少年も。すぐに紙と鉛筆を受け取って、自由に絵を描き始めていました。次行くときはわが子も参加できるかも。

フランス人の生活にはアートが溢れている

たまたまですが、今回この美術館を紹介してくれたのはフランス人のお兄さん。ちょうどご両親が遊びに来ていて、親子でこのギャラリーに立ち寄ったのだとか。

「30半ばの男が親と美術館へ行く」というだけでも、日本人からしたらちょっとビックリ。これもまたカルチャーだよなぁ(夫のつぶやき)

ランチをご一緒した際に、彼のお父さんもギャラリーで撮った写真を熱心に見せてくれながら「坊と訪れるといいよ」と教えてくれました。

彼らは世界中のあちこちを旅していますが、「現地の人の生活している場を垣間見ること」そして「現地のアートを見ること」が好きなのだとか。旅先でギャラリーを探すだなんて素敵!

美術館

以前、別の仏人家族と話していた時に「ルワンダにいると美術館や演劇場が乏しいからアートに触れるチャンスが少ないよね…」と話していたのを思い出しました。

さすが華の都パリから来ている方々の言葉です。彼らの話を聞いていると、小さい頃から演劇を見に行ったり、町の美術館に足を運んだり、日常にアートが溶け込んでいる様子。

ちょっと難しい印象のある「絵」じゃなくても、図書館に行って本を読むのだって十分な文学体験ですし、気持ちの赴くままに絵具で遊ぶのだってアートです。

周りで見かけたアートの例

ふと考えると、訪問させていただくお友達の家に、アートが飾ってあることが多い。一体何から始めたらいいのかしら?という方の参考になればと思い、ご紹介していきます。

ルワンダのアート

最初から家を借りたらついて来たというパターンもあるけど、たまたま出会った素敵な絵を買ってくることも。アフリカンな原色柄が多く、見ているだけで元気になりそうです。

カラフルなバスケット
オシャレカフェでみつけた壁アート

加えて、ルワンダはカラフルなバスケットが有名です。これを白い壁にかざるとすごくポップな印象に!我が家には3つ飾ってありますがが、少しずつ買い足して部屋に彩りを増やすのも良いかもしれないです。

自分の国のアート

フランスから来ているご家族のリビングには、図書館ですか?ってくらい沢山の本が並んでいました。その風貌がすでにアート!もちろん渋い文豪の本も並んでいましたよ。

すごかったのはベトナム人のお宅。リビングに入った瞬間、千手観音像のような方が鎮座されていました。大きな扇子が飾られていたり、あちこちに高そうな壺が並んでいたり。下手に子供が手を出さないかひぃひぃ。でもアジアン要素が満載でさながら博物館でした。

そういう意味では、我が家はJAPANな物が並んでいない。ミニマルを目指しているからこれでもいいけど、ちょっと日本らしさを取り入れても良いのかな。そういえば別のお宅で「北斎の波」を発見したこともありました。

滞在していた国のアート

地図とカメラ
これも素敵だなと思うのですが、自分が住んでいた国から、思い出の物を持ってきている人も多いです。

たまたま私の周りには、ルワンダの前にアジア圏にいた人が多いのですが、彼らの家に行くと切り絵が素敵なカンボジアアートが飾られていたり、タイのオシャレな地図や、木彫りの動物がずらっと並んでいたり。

国連機関やNGO団体で働いている人は、一つの国にいるのは数年のみ。任期が終わると、次の地へと向かっていきます。そういう生活をしながら、少しずつ色々な国のアートを集めていくと、自分たちの歴史のようで面白そうですよね。

まとめ:日常にもっとアートを取り入れていきたい!

色鉛筆
アートというと、格式の高い、そしてお金のかかる物だと思ってしまいがちな日本人。だからこそ「大人の楽しみ」という印象が抜けないのかもしれません。でも、周りのお友達の生活をチラ見してみると、もっと手軽でした。

アート=高い絵画だけではありません。勿論そういう世界もありますが、もっと庶民でも簡単に、そして子供でも楽しめるものです。

・図書館に行って、いつもと違うジャンルの本を手にとってみる
・素敵だなと思った絵やデザインを印刷して飾ってみる
・花屋さんでお花を買ってきて、テーブルに置いてみる
・旅に出かけたら、現地の美術館はないかな?って探してみる
・引き出しのどこかに眠っている絵具や色鉛筆で自由に描いている

こんな簡単で、お金がかからないアートも沢山あります。でもやってみたらちょっとだけ、生活が豊かになる気がしませんか。

ドタバタしている日常にこそ、こういう時間があるのは幸せなこと。それも子供と一緒に体験すると、もっと楽しさが増すかもしれません。そんなことをフランス人に教えてもらいました。

前回の美術館は旅先でしたが、実は首都キガリの中にも幾つかあるアートスポット。移住直後にすでに訪れている場所もありますが、息子を連れてまた行ってみようかな…