海外子育て

2歳半児|英語とフランス語のバイリンガル保育園

2歳半児|英語とフランス語のバイリンガル保育園

こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。

我が家の息子は、2歳半になった時から、ルワンダの保育園に通い始めました。そろそろ周りの子供と触れ合った方が良いかなと思い、幾つかの保育園を検討し、今の学校に決めました。

ルワンダの首都キガリにおいて、外国人の子供が行く保育園は幾つかありますが、どこも「バイリンガル教育」に力を入れています。

保育園児にバイリンガル!?と思いましたが、これまた面白い経験をしているのでご紹介します。

こんな方におすすめの記事です

・海外子育てが気になる方
・バイリンガル教育が気になる方
・英語やフランス語を子供に触れさせたい方

ルワンダの保育園はバイリンガル教育が当たり前!?

ルワンダの保育園はバイリンガル教育が当たり前!?

息子もそろそろ保育園かなぁ…と思い、周りのママ友経由で情報収集を始めた時に、一番に気になったのは「バイリンガル教育」という言葉。

どこの保育園でも「バイリンガル」と書いてあり、英語とフランス語の両方を取り入れた保育をしているとのこと。

ルワンダでは、英語・フランス語・キニヤルワンダ語・スワヒリ語の4か国が公用語として認められているので、そのうちの2か国を選んでるということです。

ちなみに、ルワンダの保育園とは1歳になる前のベビーから受け入れてくれる園が多く、3歳までの子が対象です。そんなちびっこにバイリンガルとは!

ルワンダの学校区分

0-3歳:Day care(保育園)
3-5歳:Pre school(プレ学校=幼稚園)

保育園でも幼稚園でも2か国導入している学校がほとんどで、小さいころから複数言語を取り入れるのは良いと聞くけれど、実際どうなの?と思いながらの通園が始まりました。

保育園でどうやってバイリンガル教育をするの?

0-3歳のちびっこに対して、バイリンガル教育とはいったいどのように取り入れているのでしょう。学校によってスタイルが異なることが分かったので、2パターンご紹介します。

英語とフランス語の先生が担当言語を話すパターン

おもちゃ

息子の行く学校がそうですが、「英語だけ話す先生」と「フランス語だけ話す先生」に分かれています。15人ほどの子供たちに対して、英・仏の二人の先生&英・仏の二人のアシスタントの先生がついています。

それぞれの先生は、自分の担当の言葉で子供たちに話しかけることになっているそうです。

「今からお外で遊びますよー」
「ころんじゃった大丈夫?」
「ごはんの準備ができましたー」

こういった会話が、英語で聞こえてきたり、フランス語で聞こえてきたりするということ。ちびっこということもあり、日常会話からぐんぐん英語もフランス語も吸収していそうです。

また、子供たちが先生に話しかける場合も、基本的には「先生の言語」で話しかけるように推奨されているそうです。「トイレに行きたいです」みたいな言葉を、英語の先生には英語で、フランス語の先生にはフランス語で話しかけるということです。

保護者面談でどんなもんか質問をしてみましたが、息子なりになんだか頑張っているみたい。

さらには、キニヤルワンダ語しか話さない料理担当のおばさんには、なんとルワンダ語で話しかけようとしているのだとか…!え?トリリンガル?

午前と午後で言語が切り替わるパターン

おもちゃ

息子のお友達が行っている学校では、親の方針により「メイン言語」を選ぶそうです。滞在時間の長い午前中はメイン言語で過ごし、お昼寝の後の午後の時間がサブ言語に切り替わるのだとか。

英語を選んだ場合
  • 朝の時間帯は英語のクラスに参加→朝の挨拶やアクティビティは英語で行われます
  • ランチの後のお昼寝を済ますと、フランス語のクラスへ→午後の遊び時間はフランス語で過ごす

お迎えの時間帯によっては、サブ言語の時間が短くなるので、各保護者に「メイン言語」を選んでもらっているようです。

1,2歳からバイリンガルって大丈夫?

1,2歳からバイリンガルって大丈夫?

子育てに関する情報を見ていると「早くから外国語をやった方が良い説」と「言葉が混乱するから良くない説」がありますが、半年ほどバイリンガル保育園に行っている息子を見ると、効果はありそうだと感じています

ちなみに、我が家は家族での会話は日本語です。よって、息子は2歳児にして、日・英・仏の3つの言語にさらされています。

息子の語学レベルはこんな感じ;
  • 日本語:全く問題なし。大人の会話にも参加するほどぺらぺら。
  • 英語:リスニングもスピーキングもかなり出来るように。自分から話しかけられるようになってきた
  • フランス語:リスニングは出来ていそう。スピーキングは単語のみ。

大人の固い脳みそだと「ごちゃまぜになるのでは?」と思いますが、一番長く触れている言語ごとに上達スピードが異なる点からも、混ざってはいなそうです。

そんな息子の大好きな英語・フランス語の歌については、こちらの記事もご覧ください。日本にいながらでもYoutubeを通じて、保育園で人気の曲を聴けますよ。

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幼いうちからバイリンガル教育をするメリットとは?

子育てを1回しかしていないので、経験を比較することはできませんが、現時点では夫婦ともに「バイリンガル教育をしてもらって、とても良いね!」と話しています。

早いうちから未知の音に出会うことができる

日本人が、中学校に入り英語を学び始めると、早い段階で直面するのが「L」と「R」の区別の問題。日本語にはその差がないから、初めての音に戸惑うものです。

それと同じで、日本人がフランス語の「R」に出会うと、舌の動かし方が分からず、発音できるようになるのに時間がかかります。

アラビア語、中国語など聞きなれない言語であればあるほど、「日本語にはない音」がたくさん出てきます。

そんな「日本語では出会わない音」に幼いうちから出会えるのは、良いことかなと思っています。将来的に英語やフランス語がぺらぺらになるかは分からないけど、でも早いうちから「L」や「R」は言えるに越したことありません。

語学が勉強になる前に楽しみながら出会える

今の息子は、新しい単語に出会うと「これは英語?フランス語?日本語?」と質問するのが大好き。加えて「ハッピーバースデーは、日本語でなんていうの?」と、文章を違う言語に切り替えるのも大好き。

中学生になって、学ぶべき教科の一つとして「英語」が与えられるのとは違い、いつの間にか言葉が体に入ってくる感覚でしょうか。

もちろんある程度の語学レベルに引き上げるには、遊んでいるだけではだめで、文法などを学ぶ段階に突入していきますが、そこに至る前に「言葉って楽しい!」って感じられるのは大きなメリットじゃないかと。

幸いにも、海外暮らしということもあり、学んだばかりの英語やフランス語を使う機会はたくさんあり、「喋ってみたら通じた!」という経験が、息子をよりお喋りに育ててくれている気がします。

自分とは違う言葉を話す人がいることを知れる

息子は英語を話している友達がいると、最近喋れるようになった単語や文章を駆使して、英語で絡みにいけるようにもなってきました。一方でフランス語の人と打ち解けるのは、まだちょっと壁がありそうです。

そんな息子を見ていると「自分(や家族)とは違う言葉を話す人がいる」という概念を、幼いうちに身に着けることは、ダイバーシティを広げることに繋がるかなと感じます。

周りを見ても、キニアルワンダ語で話す同級生もいるし、アラビア語で話すお父さんもいれば、オランダ語で話す家族もいる。ドイツ語のお母さんもいれば…といった感じに、それぞれ違う言語を話しているのが当たり前です。

日本で暮らしていると、大都市にいたとしても、ほとんどが日本語を話す環境です。だからこそ、外国語を話している人がいると「ガイジン」と思ってしまい、自分とは違う人、特殊な人と感じてしまいがちです。

保育園を通じていろいろな言葉や文化に触れられることは、とっても貴重な体験なんじゃないかなと感じています。

まとめ:バイリンガル教育を始めて半年!今のところメリットだらけ

2歳半になった息子を保育園に入れて、半年が経とうとしています。ルワンダ人は勿論、外国人キッズの中にもまれている息子は、毎日のように新しい言葉をぐんぐん吸収しています。

学校の推奨している英語とフランス語のバイリンガル教育は、今のところメリットが大きいなと感じています。

何よりも、息子が楽しそうに英語の歌を歌ったり、フランス語の歌を披露してくれるのが一番。そうやって「言葉を勉強している」と気づかないうちに、ボキャブラリーが増えているって面白いなと感じています。

ちょっとでもバイリンガル教育が気になる方は、日本にいながらでも英語のCDをかけて一緒に歌ってみるなど、楽しいことから始めてみるのはいかがでしょうか。