ルワンダ紹介

途上国でゴミを捨てる時に気を付けること。持っていかれる覚悟。

ゴミ箱

こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。

ルワンダで暮らして早4年目。ここでの暮らしにはだいぶ慣れてきたのですが、どうしても好きになれないのは「ごみ捨て」。理由は、すべて見られて、すべて持っていかれるから。

日本でも「仕分けおばさんが勝手に袋を開けていやだ」などのトラブルをたまに聞きますが、そんなもんでなく、当たり前にゴミを漁り、そして当たり前に全部持っていかれるという環境。そんな中で、メンタルを鍛えつつも意識しているごみの捨て方をご紹介します。

こんな方にお勧めの記事です

・ルワンダが気になっている方
・ルワンダの暮らしぶりを垣間見たい方
・途上国暮らしがこれから始まる方

ルワンダの首都キガリのごみ捨て事情

ゴミ袋

・場所によって曜日が違うも、週1の回収
・可燃・不燃などの仕分けなし
・指定ゴミ袋のような制度はなし
・ゴミ袋は返却されて、洗って再利用

ルワンダに移住してきてビックリしたのが不燃・可燃などの仕分けがないということ。日本から来たということと、エコな国を目指していると聞いた割には、ずさんな対応。

しっかりと仕分けの概念が染みついている私からすると、ペットボトルと生ごみとティッシュを全部一緒に捨てるというのはなんだか不思議。ラクですが、でもなんかね、という感じがします。

途上国で暮らしていると、ゴミを持っていかれるのは当たり前

ゴミ漁り
ルワンダ暮らしが始まった頃に、ちょっとおや?と気付き始めたのですが、ゴミの日になるとゴミを漁っている人が沢山いる。大人も子供も、みんな当たり前のように集積場にいるんです。

気付いただけでなく、それは私の身近でも起こりました。これがね、本当にストレス。捨てたものなんだから良いでしょと思う方もいるかもしれないですが、全部見られるというのは結構辛い。

しかも、道行く知らない人ならまだしも、毎週同じ人がやってくるとか、顔見知りの管理人だったり。

体験談:敷地内の管理人さんが持っていく

アパルトマン暮らしが始まってすぐに、気付いた異変。私がゴミを捨てに大きなゴミ箱へ行くと、すぐに管理人の男性が覗きに行っている。

最初は私がちゃんと蓋をしめなかったのかな、入れてはいけないものを入れたかな…?なんて思ったのですが、そうではなくて中身をチェックしていると気付いた時にゾッとしました。

・ほんの少し中に残っているケチャップの入れ物。
・置いてたらカビてしまった食べかけの食パン。
・あまりの不味さに使い道のなかった調味料。

こんなものでも、しめしめとお持ち帰りされてしまうのです。貧しい国だから仕方がないと割り切ることが出来ず、捨てたものを全部覗かれるというのがすごくストレスだった序盤。

体験談:路上で大人も子供も持っていく

ゴミ漁り
アパルトマンから一軒家に移動したら、ゴミを家の前に捨てるようになりました。外国人や裕福なルワンダ人が多く住んでいる通りとあって、ゴミの日には「漁り人」が沢山うろうろ。

家主が家から出てこようと、そんなことはお構いなし。何か良いものはないか、何か持ち帰れるものはないかと、ビックリするくらいに丁寧にチェックされている。

生ごみ以外のものは、なんでも持っていかれる。折れてしまったハンガーでさえ、なくなりました。ちーん。

我が家は缶ビールなどは飲まないのでないですが、缶をせっせと運んでいる人もいたり、ちょーーーっと残っているかいないか分からないレベルのお酒のボトルを口付けて飲んでいる姿を見かけたり。

しかも「もう何もないよ」というサインなのか、わざと触りました感ある形で袋を開けっぱなしにしていくんです。こんな当たりもじわじわとストレスです。

我が家で意識しているゴミの捨て方

一時は禿げそうなほどストレスだった「ごみを持っていかれる問題」。集合住宅であれば、最終的に路上に出して持っていかれる際、誰が出したゴミか特定されないですが、特に今の家の前に置くスタイルだと「あのアジア人の家でGETしたもの」と分かってしまうのがすごく嫌。

そんな中で、意識しているゴミの出し方をご紹介しています。

そもそもゴミを出さない。譲れるものは譲る。

譲る
これに尽きるかなと。もともとルワンダで物を買うことは少ないので、かなりゴミは少ない我が家。消耗品のパッケージくらいしかゴミとして出ないように意識した生活をしています。

加えて、日本から持ってきてたけど使っていないもの、着なくなった服を断捨離する際には、知っている人に譲るようにしています。人の手に渡るにも、自分からあげるのと、勝手に持っていかれるのでは気持ち的に全く違うもの

自分の古い服を、知らない人が近くで着ていたら嫌だなと思うので、私はお手伝いさんや管理人さんに「譲る」形をとることが多くなりました。

電気系の危ないものは、もっと壊してから。

先日、電気ポットが壊れてしまいました。コンセントが壊れたようで、焦げ臭くて明らかに怪しい匂いが漂ってしまい、これはダメだと判断。

ゴミに出したら、一瞬で持っていかれて、そして誰かが使って危ない思いをしそうだなと思ったので、充電器の方ははさみでぶつ切りに。絶対に使えない状態にして、処分。

そして、翌週にポットの部分を捨てるという念には念を入れました。ちなみにポットは一瞬で誰かにお持ち帰りしていました。うん、やっぱりね。

見られたくないものは、息子のおむつに入れて捨てる。

アイディア
有効期限の切れたカードなどのちょっと大切なもの。勿論はさみでボロボロになるまで切り込みますが、それでも人目に付くのは嫌なもの。

悩んだ結果、汚れた息子のおむつの中に入れるという技を思いつきました。さすがに使用済オムツは見ただけで手に取ろうと思わないもの。プライバシー確保するには、最適かもしれません。えぇ、かなり必死です。

下着などは旅先で忘れたふりをして捨てる。

滞在期間が長くなってくると、どうしてもお洋服が消耗するもの。まだ着れる状態にあるものは、周りの人に譲る。

それでもボロボロになった服や下着などは、どうしても処分する必要があります。こういう時は、大きな声では言えないですが、旅行先でゴミ箱に入れて処分するという技を使っています。

近所の顔見知りが「あのアジア人の家から漁ってきた下着」となるよりも、知らない旅行先の清掃員が「客が忘れていったっぽい下着」の方がまだ良いかなと思って。えぇ、かなり必死です。

まとめ:ゴミは持っていかれることを覚悟して出すもの

ゴミを出さない
日本にいても、廃品回収の日に、本当の業者が来る前にトラックが持って行ってしまうというのはたまにあることです。でも、そんなレベルでなく、日常で当たり前に持っていかれるという環境。

ストレスだ…と思ったところで何が変わる訳でもなく、今日もまたゴミ袋が漁られる。ということで、こちら側も少しだけ知恵がついてきました。

幸いにも買いものを殆どしない環境なので、服や物で家が溢れることもなくミニマルな暮らし。そんな中でもどうしても出てしまうゴミを、極力ストレスのない方法で処分できるようになってきました。

そんな、ルワンダ暮らし。4年目にもなると、生きる術を身につけてしまっていて、当初のようなキー!ストレス!という感じでもなくなってきました。神経がどんどん図太くなってきているのでしょう。

土曜日の午前中、近所のゴミ回収の日に散歩をしたら、とにかく沢山の人が漁っているのをみて、お。これはルワンダっぽいのかもと思って記事にしてみた次第です。こういう「慣れちゃった」ネタって、もっと沢山ありそうだなぁ。