こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。
ルワンダに住んでいるというと、必ず聞かれるのが「一体何食べてるの?」という質問。
簡単にお答えしますと「芋・米・豆」の3点!本当にこの3セットを繰り返すルワンダ飯。
移住当初「30食食べたらもう限界…って感じ」と聞きました。
周りの長期滞在組に聞いても「ルワ飯は数回食べたけどまぁもういいな」「俺はもう限界。昼はお弁当持って行ってる」「母国から友達が来てくれた時は食べに行くけど、自分からは食べないなぁ」と、酷評されてるルワ飯。
そんな酷評されがちな、愛すべきルワンダ飯を写真たっぷりでご紹介します。
周りの友達はもう殆ど食べてないようですが、実は会社で毎日食べている私。少なく見積もって250食は余裕で食べてる。300食近いかも。 そして今日も食べる。私はルワ飯で出来ています。
・ルワンダに興味がある方
・ルワンダに行くぞ!と計画してる方
・アフリカの食生活に興味がある方
・炭水化物が大好きな方
ルワンダの国民食は炭水化物祭り!
まずは写真から行ってみましょう。
月曜日はオシャレな気分でパスタサラダが付いていました。ちょっと嬉しい!でも有名ですよね、パスタサラダって名前がサラダなだけで、炭水化物×マヨネーズのコンボ。ちょっとカロリーを気にして「芋」は避けました。
火曜日のこれはいかにもルワ飯って感じ。「芋・米・豆」。少し野菜が足りないので、グリーンを乗せて。これは現地のほうれん草をくたくたに煮たもの。
水曜日。ネタには必要だと思って選んだバナナのトマト煮込み。バナナと言っても甘くない野菜バナナなので、芋のような味。高カロリーという噂なので、今日も「芋」は避けました。
食堂に行くと、大鍋におかずが並んでいて、自分たちで盛り付けるビュッフェスタイルです。周りの同僚たちは私の盛り付けをみて「足りる?」「少なくない?」と心配してくれるほど、大盛りにしています。
それもそのはず、聞くところによるとこの国ではお昼ご飯が一番ボリュームがあるみたい。朝はお粥やシリアルなど簡単なもの。お昼は会社でがっつりと蓄えて、夜は果物やお粥で済ませる人が多いのだとか。
国民のほとんどが炭から火を起こして料理をするこの国。ピッとボタンを押したら火が使える人はごく僅かなんです。それを思えば、朝から何か調理するなんてことは難しいし、働いた後は家で果物をかじるくらいというのも分かります。
この国ではお豆が主要なたんぱく質
この国の多くの人にとって、お肉は高級品。お値段順に言うと、ヤギ→牛→豚→鶏。鶏肉の方が牛肉より高いんです。
同僚のように会社勤めしているレベルの人になると、たまにはお肉を家でも調理していそうですが、それは国民の中でも一握りの話。ほとんどの人はお肉は特別な日に食べるものです。
その代わりに、たんぱく質はお豆から採ります。金時豆と呼ばれる赤いお豆が定番。あとは大豆も食べるし、黒豆のようなのも食べる。グリーンピースもよく食べます。
欧米諸国や日本でも、最近ベジタリアンやヴィーガンなど、お肉を離れる人たちが増えてきています。お肉を食べすぎる文化から、環境や体を気にして野菜がメインな食生活へと戻ってきている。あれ、ということはルワ飯ブームも来るかもしれませんね。
木曜日は定番な「芋・米・豆」だけど、豆がグリーンピースな日。小さい頃どうしても苦手だったグリーンピースですが、この国で食べ慣れました。それくらい登場頻度高め。
金曜日はまた典型的「芋・米・豆」。下の白い塊はウガリという甘くないトウモロコシの粉を練った主食。お米の変わりにどーんとお皿に乗せる人も多いです。私はお試し程度のちょび乗せ。もちもちしている触感は良いけど、味はあんまりしません。
ルワ飯を食べる時のルール
そろそろ、このルワ飯を食べたくなってきた頃ではないでしょうか。そんな方に向けて、ルワ飯を食べるときのルールをご紹介しておきます。
その①:どんどん上に重ねるべし
根は日本人な私は、何かとちょっとずつ横に並べたがるのですが、こちらの方は豪快に重ねていきます。どーんと米を敷いた上に、ポテトをドサッと乗せて、最後上からお肉とトマトソースをとろーり。重なる方が味が混ざって美味しいみたい。
そうそう、フライドポテトは絶対に食べてください。日本で出会うポテトは大抵冷凍食品ですが、ここでは完全手作り。しかも芋そのものが本当に美味しいです!
その②:遠慮なく沢山とるべし
ビュッフェスタイルではありますが、ここルワンダでは「取るのは1回だけ」というルールです。ウガリ気になるけど食べきれるかな…と気にしなくて大丈夫。とりあえずどーんと沢山取りましょう。
不思議なのですが、貧しい国なはずなのに「沢山取りすぎたら平気で残す」という文化です。やはり「もったいない」というのは日本独自の文化なのでしょうか。
その③:お肉は1個に限るべし
「取るのは1回だけ」ルールにも驚きですが、「お肉は1個だけ」というルールもあります。お店によってはお肉の鍋にスタッフが付いていて、2個取ったら追加料金ということもあります…!
お肉は大抵ヤギ。かなりホロホロになるまで煮込んでいることが多いですが、部位によっては筋っぽかったり、いかつい骨がついていたり。スタッフが2個取らないかチェックしてきてそわそわしますが、しっかり厳選することをお勧めします。
まとめ:ルワ飯は芋・米・豆!腹持ち抜群!
この記事では300食近くルワ飯を食べている私の、とある一週間のランチをご紹介しました。
基本的に味付けは塩とトマト煮込み。これが毎日毎日。本当に毎日。
芋:フライドポテト多め。たまに茹で芋が出るとみんなのテンションが下がります。
米:基本塩味の効いた白米。たまにスパイスの入った混ぜご飯の時も。
豆:基本金時豆のトマト煮込み。時にグリーンピース。
炭水化物ダイエットをしている方からしたら衝撃な内容かもしれませんが、これがこの国の国民食です。そして最近気づいたのですが、日本人が300食も食べていたらどんどん体が大きくなってきました…えぇ、本当です…
ルワンダにお越しの際には、ぜひぜひローカルフード、ルワ飯をお試しください。ローカル感漂うお店に行けば1,500rwf(200円)くらいで食べられます!観光客向けの小ぎれいなお店だともうちょっとしますが、それでも飲み物込みで500円くらい。
間違いなく美味しいポテトをつまみながら、煮バナナをつつき、大量のお豆をかき込んでみて下さい!気分はルワンダ人になれること間違いなしです。
最後に。
土曜日の仕事はお昼まででランチはないのですが、おやつが出ます。そう、私の勤め先は社員の胃袋をがっつりつかんでいます。
どん!こちら小麦粉祭り。サモサは中にスパイシーなひき肉が入った揚げパン?春巻き?のようなものです。
…えぇ、本当です、ルワンダにいると徐々に体が大きくなります。