暮らし

我が家のゆるベジ週間。ヴィーガン生活の始め方。

テーブルの上にサラダ

こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。

我が家では今年の3月から「月に1週間だけのヴィーガン食週間」を取り入れ始めました。一体ヴィーガンって何?というところから始まり、あっという間に半年以上経ったこの生活について、ご紹介します。

ちょっとだけエコな暮らし、ちょっとだけ体にいい暮らしが気になっている方に、始めやすそう!と思って貰えたら嬉しいです。

こんな方にお勧めの記事です

・食生活を見直したい方
・動物が好きな方
・エコな生活が気になっている方
・地球の為に小さくても何かしたい方

そもそもベジタリアン・ヴィーガンって何?

定義については色々な説があって難しいのですが、私の中の理解は下記の通り。

ベジタリアンは肉・魚を食べない食生活をする人。

ヴィーガンは、食生活は勿論ですが、それだけじゃなくガチョウの毛の入ったダウンは着ない、レザーのバッグは持たない、革靴も履かないなど、生活からも動物性のものを外している印象です。

食べ物に関しても、ベジタリアン食よりもヴィーガン食の方が排除するものが多いです。

 乳製品ハチミツ
ベジタリアン××
ヴィーガン×××××

何をどこまで食べるのかは個人の自由。だれかからダメと言われた訳でもなく「自分がこう思うから、これはやめておこう」という考え方です。

ベジタリアン・ヴィーガンの人は「制限されている」とは思っておらず「排除している」「やめている」ととらえます。この逆が、アトピーなどで「食べたいけど食べられない=制限がある」場合です。

ここをしっかり理解しておかないと、ベジタリアンってなんかかわいそう…大変そう…と勘違いしてしまいます。

なんで肉や魚を食べない生活に切り替えるの?

アボカドとブロッコリー
一般的にベジタリアンやヴィーガンに切り替えるキッカケは3つあると言われています。

倫理的な理由

私は東京のスーパーで綺麗にパックされたお肉を見ていた時は、何も思わず買っていました。

でも、ルワンダに来て、家の周りをニワトリが、通勤路に牛が歩いている生活になってから、少し違和感を覚えるようになりました。

ニワトリの足を掴んで逆さまに持って(そうすると頭に血が上るから動かなくなるみたい)、今からサバきにいくぞという人たちを目の前にすると意識が変わってきました。あと、ヤギの首に紐を括りつけて市場へ行くおじさんの姿。ギャーギャーと低い声でヤギが抵抗しているのをよく見かけます。

大都会では隠されている現状を目の当たりにする機会が増え、お肉を食べるというのは動物の命を頂いていると、当たり前だけど目を向けていなかったことに気づきました。

健康の理由

少し前までは肉・魚を食べないと体が大きくならないとか言われていたれど、その結果、生活習慣病やガンなどが増えてしまった現代。今や主流は、できるだけ減らしなさいというガイドラインです。

我が家の場合は、ここルワンダに来たら、安全にお肉を買える場所が少ないので買う回数が減っていき、おのずとお肉摂取量が減っていきました。内陸国なので魚はツナ缶くらいしかなく、お魚摂取量も激減。

野菜メインの生活をしてますが、完全に切り替えた訳ではありません。たまに外食してお肉を食べるのは好きですが、やはり量に気を付けないと胃もたれ…やっぱりどんなものも「ほどほどに」が大切かなと感じています。

環境の理由

畜産は車の排気ガスよりも地球温暖化への影響があるそうです。動物を育てる為の土地を確保する必要があり、育てる為の穀物を育てる土地も必要で、その分水も必要です。更に動物たちも良くないガスを発していて、それも問題なのだとか。

魚に関しては、日本で「乱獲」に関するニュースをたまに耳にするので、なんとなくイメージできますが、一部の魚を取りすぎちゃうと海の生態系が崩れるという問題が起きます。

正直、自分がお肉を食べるのを減らすことが、大きすぎる環境問題に対して何の影響ももたないんじゃないか…という気もします。でも、「だからやらない」ではなくて「せめて自分だけでも何かやっている」という意識を持つ人が増えていくことが大切だと思います。

我が家で半年以上続けている「ゆるベジ週間」について

テーブルの上にカレーとサラダ
ちょうど去年の今頃にヴィーガンという単語に出会い、自分の中での勉強が始まりました。気になるな→やってみように切り替えるまで、数か月の時間がかかりました。

2020年の3月から始めたのですが、毎回ルールは下記の通り。

我が家のゆるベジ週間

・朝と昼ご飯は今まで通り。
・夜ご飯だけヴィーガンメニューにする。
・目的:健康の為。新しいメニューに出会う為。ちょっとだけ環境の為。

色々な理由を考えても、完全に切り替えるのが1番健康や環境に良いことは理解しています。でも急に100%切り替えるのはちょっと心のハードルが高いですよね。

我が家では、たまにお肉やツナ缶を使っていた「夜ご飯」を切り替えるところから始めました。それも完全に切り替えるのではなく、月に7日間だけ。そこだけ意識して変えてみようと。

初めて数か月の頃

最初は意気込むあまり、ヴィーガン料理家さんのサイトを読み漁ったり、今まで買ったことなかったお豆を買ってみたり。お肉の変わりに豆腐やお豆(レンズ豆・ひよこ豆・大豆など)でたんぱく質をとるからです。

健康の為、などの大きな理由よりも「新しいメニューを作ってみたい」というわくわく感が強くて、楽しかった記憶があります

便利なウェイパーや和風だしは動物性のものが入っている確率が高かったので、インド系スーパーでクミンやチリパウダーなどのスパイスに手を出し始めました。これが沼。どんどんはまり込んでいきます。

慣れてきた頃

2,3回続けていくと、毎回作りたくなるベジメニューが決まってきました。こうなってくると、毎回何作ろう…という焦りから「この週間になったらこれを作ろう」とイメージが出来てくるので、事前にメニューを決めたり、気負う必要がなくなりました。

我が家の定番ベジメニュー

・とにかく野菜たっぷりスープ(ミネストローネなど)
・ビーツ・人参のポタージュ
・じゃがいもとピーマンの炒め物(チンジャオロース風)
・お豆を沢山いれたカレー

定番メニューは繰り返しつつ、折角だからとちょっと調べて新しいメニューに挑戦してみたり。私の中では、あくまでも食卓を楽しむための「ゆるベジ」です。

9回目目になった先月

野菜とお豆
毎回「今日からベジ週間でヴィーガン食で7日間いきまーす」と食卓で宣言していた私ですが、今回はこっそり始めてみました。どのタイミングで家族が気づくかな?という実験です。

そもそもの前提として、我が家の肉・魚の登場率はかなり減ってきているので、ベジ週間に突入して変わるのは下記くらい。

・卵料理がなくなる
・チーズを使わなくなる
・牛乳の変わりに豆乳に切り替わる
・あご出汁などの、出汁パックは使わなくなる

目に見えて分かるのは卵やチーズだけなので、気付くのは結構ハードルが高い。この時だけは牛乳→豆乳に切り替えているので、グラタンのようなクリーム系メニューも問題なく食卓に上ります。急にサラダだけの生活になる訳ではないからバレにくいんです。

実際7日間こっそりと続けましたが、気付かれませんでした!これはヴィーガン食が我が家の食卓に定着したということだ!と嬉しくなりました。

これから

ヴィーガン食を7日間続けても、誰も「お肉ないね」と気付かないくらいまで、肉・魚の摂取量が減ってきた我が家。かといって、牛乳とチーズとさようならできるかというと、まだちょっと難しいかな。

ヴィーガンチーズが手に入るようになったら、そこは切り替えられるかもしれない。日本くらい手軽に豆乳が手に入るなら考えられるかもしれない。(今は自家製です)

でも当面は、この「一か月の中で一週間をヴィーガン食」というルールを続けていきたい。これが我が家で取り入れられる一番楽しい形だから。

意識するのはこの7日だけど、実際はこの週間以外にも「あ、今日の食卓は卵もないしヴィーガンだな」「あ、今日はベジタリアンだな」という日が増えてきています。そうやって、無理のない範囲で少しずつベジの日が増えていけば良いなと思っています。

まとめに:自分の出来る範囲で環境や体に良い選択を。

なにか少しでも、できることを。
ヴィーガン食生活を取り入れた頃に、自分の中で設けたルールがあります。

どんなことでも100%やれるに越したことないけど、無理して100%にしようとしてすぐ辞めちゃうなら、50%でいいから長く続けたい。

頑張りすぎて最初から「丸1か月ヴィーガン食にするぞ!」って思っていたら、メニューが思いつかなくなったり、どうしてもチーズを食べたくなったりして、9か月も続かなかったはず。それよりは、楽しいなと思える範囲で続けていきたい。

家族も「ちょっといつもと違ったごはんが出てイベント感あるな」くらいのお楽しみとして、これからも続けていきたいと思っています。

日本のメディアでも話題になることが増えてきたり、植物性のヴィーガンチーズが普通にお店に並ぶようになっていたりと、ベジタリアン・ヴィーガンの波は広がっています。理由はなんであれ、自分の出来る範囲で、少しだけでも取り入れてみるというのはいかがでしょうか。

あくまでも「制限」ではなく「お楽しみ」。そんな食の楽しみで、自分にとっても、環境にとっても、少しだけ良い生活に切り替えていく人が増えていったら嬉しいです。私も微力ですが、続けていきます。