ルワンダ移住ガイド
ビザ

ルワンダに長期滞在する場合の「滞在ビザ」申請方法とは

ルワンダに長期滞在する場合の「滞在ビザ」申請方法とは

こんにちは。「ルワンダ移住ガイド」をご覧いただきありがとうございます。ルワンダ渡航が決まった方に向けて、スムーズな移住が出来るように各種情報提供していきます。

ルワンダに旅行などで短期滞在する場合は「渡航ビザ」を取得して入国することができます。一方で3か月以上の長期滞在する場合は、途中で「滞在ビザ」の申請をする必要があります。

・ルワンダに行きたいけれどビザは必要?
・ルワンダに長期滞在する場合のビザとは?
・渡航ビザを滞在ビザに切り替える手続きは?

滞在ビザの申請方法や必要書類をご紹介します。2018年の筆者渡航時は、大量の書類を持って出向かないといけませんでしたが、今ではオンライン申請になったので少しだけスムーズと言えるかもしれません。

日本人がルワンダに滞在するにはビザ申請は必須

滞在するにはビザ申請は必須

アフリカ諸国への渡航の場合、ビザ申請を忘れてはいけません。パスポートを持っているだけでは、国に入れてもらえないんです!

短期滞在の場合:渡航ビザ
長期滞在の場合:渡航ビザ→滞在ビザに切り替え

旅行などで短期間来る場合には、渡航ビザを取得すれば基本的に3か月まではルワンダ内に滞在可能です。

渡航ビザの申請方法については、こちらの記事で詳しくご説明しています。

渡航ビザ申請方法
ルワンダへ行くのにビザは必要?申請方法は2ついざルワンダへ行くぞ!となると、気になるのがビザの問題。 まずルワンダへ来るときに必要な「渡航ビザ」についてご紹介します。事前に日本でとる方法と、到着時の空港で取る方法があるので、都合のいい方を選びましょう。...

一方で、3か月を超える長期滞在となる場合は、入国時に取得した渡航ビザから、滞在ビザに切り替える必要があります。これは「なぜ滞在するのか?」をしっかりと説明する必要があり、渡航ビザほど簡単ではありません。

ルワンダの滞在ビザの申請方法

申請方法とは

ルワンダでのビザ申請は、近年オンライン化が進んでいます。IREMBOという政府の運営するウェブサービスにて申請書類を一式提出します。

>>IREMBO公式サイトはこちらから

IREMBOのサイトもかなり分かりやすいですが、念のため手続きをご紹介します。

渡航ビザ申請方法
  1. IREMBOサイトからVisa Applicationという箇所へ進む
  2. 出てくるページに従って、個人情報などのデータを入力
  3. 申請書類(写真、パスポート顔写真ページ、申請レター等)もPDFにしてアップロード
  4. 申請費用はその場でモバイルマネーやカード支払いが可能
  5. 全てのプロセスが完了するとメールで「受領連絡」が届く

受領連絡が来たら、今できることはここまでです。次のプロセスへの連絡が来るのを気長に待ちましょう

以前は役所に書類を提出しに行ったり、銀行にお金を払いに行ったりと手間でしたが、すべてがオンラインでできるようになりました。これはちょっと進歩した気がします!

滞在ビザのカテゴリーは人によって異なる

面談風景

ビザ申請の時にVisa Typeという欄があります。滞在理由によって異なるので間違えないように注意しましょう。

私自身は、いわゆるワークパーミット(労働許可証)と呼ばれることの多いH2ビザを取得しました。これを取得すると収入を得ることが許されます。ただし、申請時に会社との契約書やレターなどの提出書類が増えます。

特に最近は「なぜこの人を雇わなければいけないのか?」という点が厳しくチェックされるようになっているそうです。現地の人の雇用を守るためですね。

会社との契約書だけでなく、会社側の「この人を雇うメリットリスト」のようなものを発行してもらい、なんとかビザ取得することが出来ました。

仕事をしにきている人の家族など(例えば我が家の息子)は、いわゆる帯同ビザ(家族ビザ)なのでM2ビザを取得しました。これは比較的スムーズに取得可能です。

ルワンダの滞在ビザの受領方法

ルワンダの滞在ビザの受領方法

IREMBOサイト上には約7日間で申請が出来ると記載がありますが、気長に待つと「パスポートを持ってイミグレーションオフィスに来て下さい」という旨のメッセージが届きます。

イミグレーションオフィスは、米国大使館の手前にある大きな建物です。

敷地に入るといくつか部屋があって分かりにくいですが「VISA」と言えば教えてもらえます。

最近では、日本の銀行のような「番号カード」が導入されたので、並ぶストレスが少し軽減されました。とはいえ、何かと待たされる覚悟で、朝一に行くようにしましょう。基本的に朝7時オープンと早いです!

私が最初に申請した頃は、並ぶ制度がなく、グイグイと前に行った者勝ちというカオスな状況でした…

上手くいけばその場でパスポートにビザスタンプを押してもらえて、無事ビザ取得完了です。

申請期間がクリスマス休暇や、4月の追悼月間にあたる人は注意が必要です。政府機関の対応がスローダウンするので、早めに手続きを開始するようにしましょう。

滞在ビザは1,2年ごとに更新する必要あり

ビザは1,2年ごとに更新する必要あり

たった3か月の渡航ビザとは異なり、滞在ビザは1,2年スパンで発行されることが多いです。

ビザが切れてしまうとルワンダにいられなくなってしまうので、切れる前に更新手続きをする必要があります。

>>IREMBO公式サイトはこちらから

最初の申請と同じくIREMBOのサイトから、Visa Renewalというページに飛び、必要情報を入れていきます。基本的な流れは、上記の初回申請時と同じです。

なお、日本人としてはビザが切れる前にしっかりと終わらせたいと思いがちですが、ここはルワンダ。あまり早く出向いてしまうと「まだ早いから、もっと近くなってからにして」と言われてしまいます。

実際に経験した体験談

12月10日に切れるビザを持っている場合、11月中には手続きを完了して、願わくば新ビザを受領したい!というのが日本人ではないでしょうか。

でも、ここはルワンダ。11月中に申請を開始してしまうと「12月まで待ちなさいよ」と言われてしまいます。なんともハラハラしますが、12月1日を待ってから申請しました。そして、ギリギリの12月9日にビザが出ました。ほっ。

余談:ルワンダで中国人労働者を見かけないワケ

見かけないワケ

アフリカの他の国に行くと、建設現場や鉱山などで「ここは中国かな?」と思うほど、中華系の労働者の方々が汗を垂らして働いている姿をよく見かけます。

同じ東アフリカのエチオピアなんて、空港内に中華料理屋さんがあり、看板も中国語記載まであるほど。それだけ多くの中国系の方々が、アフリカに働き手としてきているということです。

でも、ここルワンダに来るとそのような景色は全く見られません。建設現場を見ても、100人くらいのルワンダ人ワーカーを、たった一人の中国人が束ねているというのが常です。(麦わら帽子をかぶっているのがボスの中国人)

これは現地の人の雇用を守るために、ルワンダ政府が徹底している政策です。建設監督者であれば知見のある外国人が来ることは避けられないけれど、実際の土木作業(つまり、ルワンダ人でも出来る仕事)をするために外国人が来るのは許さないということです。

まとめ:避けられないビザ申請は提出書類が鍵

避けられないビザ申請は提出書類が鍵

渡航ビザの取得はとても簡単なルワンダですが、滞在ビザとなるとルールが厳しいルワンダ

ここ数年の間に申請プロセスが全部オンライン化され、IREMBO一本で済むようになりました。そのおかげで、役所へ出向くプロセスは簡易化され、必要書類が明確になったなという印象を受けます。

一方、システム化されてスムーズになったというのに、「ビザ更新の時に苦戦をした…」という話を聞くことが増えてきました。特に企業で働こうとする場合には、「なぜルワンダ人社員を雇うのではダメなの?」という点が、とても細かく確認されます。

ビザ申請の時は、必要な書類をしっかりとまとめて、理論武装しておくのが安心です。この国のお役所は「レター」が大好きなので、レターにレターを重ねるイメージです。

この記事を読んでくださった方のビザ申請が、スムーズに済みますように…!