ルワンダ移住ガイド
妊娠

ルワンダで妊婦生活。聞こえてくる日本の妊婦さんとの違い

ルワンダで妊婦生活。聞こえてくる日本の妊婦さんとの違い

こんにちは。「ルワンダ移住ガイド」をご覧いただきありがとうございます。ルワンダ渡航が決まった方に向けて、スムーズな移住が出来るように各種情報提供していきます。

ルワンダで妊娠が分かった場合、どのようなことをしたらいいのか?里帰りする場合のスケジュールは?といった内容を別の記事でご紹介してきました。

一方で、この記事ではそんな事務的な手続きなどのほかに、メンタル的に知っておくと良いかなと思うようなポイントをご紹介します。

ルワンダで妊婦さんになった場合に、この記事を読んでいたら、焦らないで済むかもしれません。

なお、私自身2回妊婦経験がありますが、2回とも妊娠中期までルワンダ、妊娠後期は日本で検診を受けています。日本との比較と言っても、友人やネットから学んだことがベースですので、あくまでもゆるいお喋りとして楽しんでいただけたらと思います。

ルワンダでは先生のスケジュールを抑えるべし

を抑えるべし

ルワンダと日本の妊婦さんの一番大きな違いは、この「先生のスケジュール」をしっかり把握する必要があるという点かもしれません。

日本:病院が空いている時間帯に予約を取る
ルワ:先生がいる病院で、いる時間帯に予約を取る

ルワンダでは病院の数と、先生の数がかみ合っていません。だからこそ、多くの先生が複数の病院を掛け持ちしていて、各病院に現れるのは週に2,3回ずつとなっています。

お気に入りの先生に出会えたら、その先生の稼働日・稼働場所をしっかりと抑えて、先生のいる場所で予約をしっかりととるようにしましょう。

なお、大抵の場合先生とWhatsAppで繋がれるので、気軽にアポの確認が出来たり、ちょっとした質問なら受けてくれることが多いというのは、メリットだと思います。

病院については、こちらの記事でもご紹介しています。

ルワンダで妊娠したかもしれない!まずはどうしたら良いの?
ルワンダで妊娠したかもしれない!まずはどうしたら良いの?妊婦デビューしたかもしれない!という嬉しいタイミングは、まだ人には言えない時期だからこそ情報収集が難しいもの。こっそりと覗きたい方に向けて、ルワンダで2度目の妊娠を経験している私が、出来る限り詳細にご紹介していきます。 ...

ルワンダで母子手帳を貰うのは大使館

ルワンダで母子手帳を貰うのは大使館

母子手帳を受け取るというのは、妊婦さんにとっては大きな一歩。妊娠が分かり、心臓がちゃんと動いていることが分かってから受け取るというのが一般的です。

日本:区役所や市役所でもらう
ルワ:在ルワ日本大使館でもらう

ルワンダには母子手帳というちゃんとしたものがなく、各病院がそれぞれ記録をしていたり、していなかったり…という状況です。

でも、日本大使館が日本の母子手帳を保管してくれているので安心です。ちょっと渋い柄ですが、日本で受け取るものと変わらない内容のものが頂けるのでありがたいです。

ルワンダでは最初からお腹の上からエコー

ルワンダでは最初からお腹の上からエコー

妊婦になったんだ!と実感するのは、エコーを体験した時ではないでしょうか。テレビドラマなどで見たことのある、ベッドに寝っ転がって、先生がおなかの上をぐりぐりするアレです。

日本:初回は経膣エコーが主流
ルワ:初回からおなかの上のエコー

調べていると、日本は妊娠初期の場合赤ちゃんが小さくて見つけにくいからという理由で、経膣エコーであることが多いそうです。いやはや、不快感は否めないし、同席した旦那さんが驚くに違いない

一方で、ルワンダの場合は、機械に経膣エコーの棒はついていますが、使われているのを見たことがありません。初回の、心拍確認の段階からおなかにジェルを塗って、おなかの上からのエコーでした。

2回「初回検診」を経験しましたが、どちらもおなかの上からだったので、そっちが主流なのかな。これも有難いメリットです。

ルワンダではあれこれ制限はない

制限はない

妊婦さんというと、やっちゃいけないことが沢山ありそう…というイメージがありましたが、ルワンダの病院に行って拍子抜けしました。

日本:妊娠初期はとくに安静にしましょう。
ルワ:お酒はだめ。あとは元気に動きなさい。

あえて言われたのは「お酒はだめだよ」ということ。それ以外は、「スポーツも積極的にやって、体を動かしなさい。プールなんか良いわよ」と言われました。

安静にじゃないのか!と驚きましたが、確かにルワンダで見かける妊婦さんはどれだけおなかが大きくても子育てしていたり、農作業をしています。

ルワンダでは妊婦の体重管理はほぼしない

体重管理はほぼしない

妊婦さんの書いているブログなどを読み漁っていた時に、みんなが直面している問題は体重管理。ひぃ!と思いましたが、そんな思い悩む必要はルワンダではありませんでした。

日本:徹底した体重管理・食事指導・最悪の場合入院
ルワ:体重計は乗らないことが多い

先日2回目の検診に行ってきましたが、先生に会う前にナースの方から「カルテに書くために、今何キロ?」と聞かれただけでした。体重計に乗ることもなく、口頭で伝えてそれでおしまい

ちなみに、イギリスでは「人の体重に言及すること=人権侵害」となってしまうそうで、医師であろうとも「体重が増えすぎです」と言えないそう。だからこそ自由に肥えてしまい、中の赤ちゃんも巨大化してしまうケースが多いのだとか。太って狭い産道を、太った赤ちゃんが出てくるという二重苦…

でも、ただでさえ心配事が多い妊婦を体重の1キロ、2キロで悩ませるくらいなら、自由に太らせてよ、と思ってしまうのは、日本人離れしちゃったのでしょうか、私。

ルワンダでは日本よりエコー/検診回数が少ない

ルワンダでは積極的に予約を取りにいかない限り、検診の回数が少なめなのかもしれない、ということに気づきました。

日本:妊娠初期は2週間に1度、中期は1か月ごと、後期は2週間に1度
ルワ:基本1~1.5か月に1度

私が今通っているDeva ClinicはWHOの基準に準拠しているみたいですが、日本と比べると少し少なめです。

これまた、調べ込んでいた時に出会いましたが、イギリスの場合は経過良好な場合、トータルで4回しかエコーをしないのだとか。心拍確認の後は、数か月たって1度チェック、後は妊娠後期とゆるゆるです。

ある程度おなかが大きくなってきたら、中でグルグル動いているのが感じられるので、確かにそんなにせっせとエコーする必要もないかな。なんて、考えられるようになったのは、2回目の余裕でしょうか。

ルワンダではエコー写真は基本もらえない

ルワンダではエコー写真は基本もらえない

日本では「母子手帳入れ」というケースをどれにするかも、妊婦の楽しみだと聞きました。ルワンダには母子手帳もなければ、病院でもらうエコー写真もありません…

日本:エコー写真が印刷してもらえる
ルワ:エコーのスクリーンを、スマホで撮影する

ルワンダのエコーの機械は写真をプリントアウトできるほど、最新鋭ではありません。それどころか、検診に行ったら、どうも電源がつかなくてエコーできない…ということもあるほど。(そんな状況だから、この国で出産はちょっと避けたい…)

その代わりに、エコーをしている時にスクリーンの写真・動画は取り放題です。日本の病院から「経過を記録するように」と言われていたので、せめてサイズくらいは分かるようにと必死に撮影していました。

なんと今回初めて行ったDevaには最新機器が入っていて、ルワンダで初めてプリントアウトしたエコー写真を貰いました!ちょっとだけ進化している!

ルワンダではジェルは自分でふき取る式

自分でふき取る式

ルワンダで検診を受けてから、日本に行ったら、おもてなしの精神に驚きました。

日本:エコー時のジェルはナースがきれいにふき取ってくれる
ルワ:布を渡されて自分でふき取るスタイル

かなり大きくなったおなかを抱えて日本での検診を受けた時に驚いたのが、ジェルをナースがふき取って下さること。しかも、寒いですよねーと、暖かいおしぼりで拭いてくれるというOMOTENASHI!

日本だとこれが当たり前なのかもしれないけど、ルワンダの産婦人科では基本的に先生がいるだけ。ジェルをかけたいだけかけて、エコーをしてくれた後は「この布で拭いてね。で、汚れたのはそっちのバスケットに入れて」と言われるだけ。

そんな小さなことだけど、カルチャーショックを受けたのでした。逆に日本で検診を受けてた人が、ルワンダで弟二子を授かったら、ビックリカルチャーショックかもしれない。

まとめ:ルワンダの妊婦生活!ポジティブにとらえよう

ポジティブにとらえよう

ルワンダ、海外での妊婦生活というと、不安が付きまとうもの。エコー時に先生があれこれ説明してくれるのが英語だからよく分からないし、周りに相談できる人もいなかったり、情報が限られていたり。

でも、ふと立ち止まって考えた時に「ない」ことに目を向けていても仕方がない

しかも、この国ではみんな子だくさんでたくさん産んでいるのだから、情報なんて大してなくてもなんとかなるのかも。そうやって考えられるようになりました。

ネットで調べれば調べるほど、イギリス・フランスはゆるーーーい検診スタイルだし、何かと頑張りすぎな日本がやりすぎているのかも。むしろ、体重管理もされないし、好きなことやって良いって言われてるしラッキー

それくらいの気持ちのゆとりをもって、妊婦生活が出来るというのが、ルワンダ妊婦の良いところかもしれません。

もちろん、何かあったときの対応は弱いところがあるので、母子ともに健康な妊婦生活が送れているというのが前提ではありますが…