こんにちは。「minimalish life」をご覧いただきありがとうございます。アフリカ大陸のほぼ真ん中に位置する、ルワンダよりお届けしています。
2022年8月に生まれた次男が、あっという間に離乳食時期に突入!1回目は色々と調べてみたものの、2回目は「そろそろだねぇ」とのんきなスタートとなりました。
1人の時は日本のサイトをチェックして、慎重に進めていた我が家ですが、ふと周りのお友達ファミリーを見てみると「それぞれお国が違うと離乳食も全然違う!」ということに気付きました。
何が良い、悪いじゃないけれど、ほかの人の離乳食事情って面白い!と思ったので、ご紹介します。
・海外にいながら赤ちゃんを育てている方
・海外の離乳食ってどんな感じ?という方
・離乳食の進め方に悩んでいる方
海外子育て中の我が家の離乳食事情
日本人の子だからやっぱりお粥から始めたいなぁと思い、我が家では最初の一口はお粥にしました。しかも、ルワンダのお米はほとんど水分を吸わないので、「離乳食用にお米2㎏」を日本から担いできました。
やっぱりさ、お米の甘さだったり、ぽってりとした質感をあげたいんだよね、日本人だからね。
そんなことを思いながら始まった2回目の離乳食。1回目の時はピュレ作りにハマって、冷凍キューブを作ったりもしましたが、今回は「基本的にみんなのご飯を作りながら、一部を取り出す」というスタイルで進んでいます。
アジア人以外に驚かれる「最初はお粥」スタイル
日本人からすると「離乳食=お粥」が定番ですよね。定番というか、もはやそれ以外は考えられないというか。まずは10倍粥から始めて、8倍、5倍…と徐々にお米の粒感を増やしていく感じ。
そして離乳食の頃から麦茶デビューもして、ごはん+お茶という日本の食卓スタイルを取り入れていくのも、定番ですよね。
でも、これを回りのママ友に言うと驚かれることもあるんです。
「え、お米からなの!?」
「え、炭水化物だけ食べるの?」
「え、お米って毎日食べていいの?」
「え、赤ちゃんにもお茶を与えるの!?」
野菜からという国もあるし、お米の食べ過ぎは良くないという国もある。何が良い、悪いじゃないけれど、自分の「定番」は、外の世界に行ったら「驚き」かもしれない。
そういうことを知っているだけで、「うちの子全然お粥食べないんだけど…」と悩む必要はないんだな、と心がラクになる人もいる気がします。
我が家の次男は「麦茶」だけでなく南アフリカ産の「ルイボスティー」もぐびぐび飲んでいます!
在ルワンダ母ちゃんたちに聞いてみました
離乳食についての考え方って、みんなそれぞれ違うから面白いよなぁと思ったので、そうだ!と聞いてみました。
「せっかくいろいろな国の人が集まっているから、各国の離乳食事情を教えて!」とメッセージを投げてみました。あくまでもそれぞれの個人の意見ですが、へーと参考にしてもらえたら嬉しいです。
アボカドから始めるルワンダ流
栄養価も抜群だし、歯がない赤ちゃんでも食べやすいアボカド。マッシュしてスプーンであげてもいいし、カットして持たせてあげてもよい。さらには調理の必要もない、と万能です。
以前日本のウェブサイトでは「アボカドは脂質が多いから、月齢が上がってから」というコメントを見たことがありますが、周りを見ていると「最初の一口がアボカド」なベビーは多いなという印象です。
野菜から始めて果物に
野菜のピュレ(茹でてすりつぶしたもの)は定番中の定番。「サツマイモ→芋→人参」の順番で始めたよ!とメッセージをくれた友達もいました。芋から始めるのは、炭水化物だからでしょうか。
最近では甘くない野菜から始めて、そのあとに少しずつバナナやマンゴーなどの果物を取り入れるのが推奨されているというコメントも。確かに、甘いものから始めちゃうと、ブロッコリーなんて食べてくれなくなりそう…。
鉄分を意識した離乳食
私の中にはなかった発想ですが「最初の一口は鉄分が多いものにするよ」というコメントもありました。ほうれん草や人参をピュレにするそうです。
人参が鉄分が多いかはちょっとハテナですが、緑黄色野菜という意味では栄養価はばっちりのはず。そういう意味では「最初の一口がお粥」って栄養バランス的にはどうなのかしら…という気もしちゃいます。
我が家でも常備しているルイボスティーは、鉄分が入っているので気になる赤ちゃんにおすすめです。
根菜類から始める離乳食
これもまた新しい発想でしたが、「最初は根菜類から始める」という声も。ルワンダで手に入りやすい根菜類というと、さつまいもや芋、人参、ビーツあたりかな。
日本では最初の一口ではないかもしれないけれど、「土の中のものには栄養がつまっている」なんて言いますよね。
離乳食に母乳をいれるのも定番
お粥を作る時は「お米+水」で炊くのが当たり前だからこそ、私の中にはなかった考えなのですが、聞いてみたら多くのお母さんが「離乳食を作る時に母乳を入れている」ということが発覚しました。
たとえば、じゃがいものピュレを作る時に、水やお湯ではなく母乳で伸ばすのだとか!これってちょっと革命的な発想。母乳だから赤ちゃんからしたら慣れている味であり、さらにただの水よりも栄養価が高い!
できるだけ早くいろいろ食べるのが良い説
これもまた面白いなと思ったのですが、オーストラリアからきているお友達は「できるだけ早く、多くの食材に触れさせる」とスピード感を重視していました。
日本のガイドラインだと、むしろ逆では?数日間同じ食材を与えてみて、アレルギーなどの反応がでないかを見てから、次の食材に移るように言われてることが多い気がします。
ベビーレッドウィーニングもやはり人気
海外の離乳食事情を調べていると必ず出てくる「Baby led weaning(ベビー・レッド・ウィーニング)」。
これは従来の「大人がスプーンで口に入れてあげる」スタイルとは真逆の、「赤ちゃんが自分で食べたいものを、自分で口に入れる」というスタイルの方法です。
具体的には、いくつかの種類のゆで野菜を持ちやすい形にカットするところから。どれがいいかな?どれが美味しそうかな?と、赤ちゃんが自分で選んで、口に運ぶのを促すそうです。
「離乳食=スプーンで食べさせる」と大人主体ではなく、「食べたいものを選んでいいよ」とするスタイルは、子供の自主性を促したり、無理強いさせず食事を楽しむのに繋がるのだとか。
そんな新しいスタイルの離乳食をおすすめしてくれるママもいました。もはや「お粥」とは全く逆の発想です。
まとめ:離乳食の進め方もそれぞれ違う、みんな違って、みんないい
日本にいると「離乳食はお粥をあげる」という考え方がしみついていて、それ以外の方法に目を向けることってあまりない気がします。だからこそ、お粥を食べてくれないと悩んでしまったり、どうしたものかと苦しくなってしまう人も多いんじゃないかな。
でも、一歩外の世界を見てみたら、たぶん日本のお母さんが「え、そんな早いうちからパスタあげてるの!?」くらいの驚きで、「え?お茶?そしてお米?」と驚く世界のお母さんがたくさんいます。
だからこそ、もしも離乳食が楽しく進まないなぁと感じたら、お粥じゃないものから始めてもいいのかもしれない。そうやって、柔軟に考えられたら良いなぁ…と思って、紹介させていただきました。