こんにちは。「ルワンダ移住ガイド」をご覧いただきありがとうございます。ルワンダ渡航が決まった方に向けて、スムーズな移住が出来るように各種情報提供していきます。
旅行でルワンダに来るだけであれば銀行にお世話になることはありませんが、移住となると話は別です。仕事をする場合は、給与の振込先として現地銀行口座が必要なことが多いので、避けては通れない銀行です。
・ルワンダって銀行はどんな種類があるの?
・ルワンダで銀行口座開設するのは難しい?
・外国人でも簡単に口座は開けるのかな?
ルワンダでのメジャーバンクは3つ。各銀行の中でも比較的スムーズに対応してもらいやすい支店をご紹介します。
ルワンダの銀行はどこがおすすめ?
ルワンダにおいて、メジャーバンクと呼ばれる銀行は3社あります。大手企業などもお世話になっていることも多く、この3つから選んでおくのが安心です。
Bank of Kigali
いわゆるローカル銀行といったところで、ルワンダ国内のどこに行っても支店があるBank of Kigali。市内にATMも多く、ルワンダフランをメインに使う人にとっては便利な銀行です。
私自身も唯一口座を持っているのが、Bank of Kigaliです。一般的には訳して「BK(ベーカー)」と呼ばれています。
とにかく支店数が多いBKですが、英語でサービスを受けたいと思ったら、やはりキガリ市内のメジャー店舗へ行くのがお勧めです。英語が話せるスタッフがいたり、外国人対応にぼちぼち慣れているからです。
私がいつも行くのは、Kigali Heightsの中にある店舗。こぢんまりとしていますが、銀行口座開設から、デビットカード開設・更新手続きなど、手続き系はすべてこの支店で完結しました。
あとは、MTNセンターの中に入っている支店も使ったことがあります。Kigali Heights内の支店は小さいこともあり、少し込み入った話になると「MTNセンターへ行って」と言われることも。
両方の支店を覚えておくと安心です。なおATMは町中どこにでもあるので、問題なく使うことができますよ。
I&M Bank
企業で使っていることの多いI&M Bankは、ルワンダフランは勿論のこと、USDの口座を開設したい人にも人気です。元々は商業用銀行だったこともあり、海外送金にも力を入れているからです。
I&M Bankの場合、銀行口座開設などの手続き系はTownにある本店に行くのが無難です。いわゆる支店数が限られていることもあり、また英語でのサービスを受けようとすると、行けるテンポが限られるのがネックです。
タウンの中でひときわ目立つ、不思議なS字型屋根のついた巨大な建物がI&M Bankです。
一方でお金の引き下ろしなどの簡単な手続きは、Kigali Heights内の小さな支店でも対応可能です。
Ecobank
I&M Bankと同じく、Ecobankも外貨建ての口座を作りたい人におすすめです。
Ecobankの大きな特徴は「パンアフリカに支店がある」という点。2021年末時点の情報だと、アフリカの中の36か国に支店があるのだとか。たとえば出張や旅行などで違うアフリカの国に行った時にも、支店があるというのは強い味方です。
Ecobankも、行くのであればタウンにある本店を訪れましょう。少しゴミゴミしたエリアではありますが、言葉の壁などを考えると、本店が安心です。
同じく、Kigali Heightsの中にも小さな支店にて、引き下ろしなどは可能です。
ルワンダの銀行を利用する際のポイントとは?
ルワンダでの銀行利用にあたり、意識したいポイントや注意すべき点をご紹介します。
銀行口座開設はとても簡単
日本で銀行口座を開設しようとするとあれこれ書類をそろえる必要がありますが、ルワンダではとっても簡単です。
開設にあたり必要なものは「パスポートかIDカード」のみ。念のためパスポートの顔写真のページをコピーしておくと、必要と言われたときにパっと渡すことが出来て便利です。
あとは窓口に行って、必要な書類を貰って書き込むだけ。名前や住所などの最低限の情報しか聞かれないので、英語が不安でもほとんど問題はないはずです。
基本的にはその場で手続きが進み、当日には口座開設が済んでしまいます。
また、口座開設と同時にデビットカードも簡単に作れてしまいます。手続き方法については、こちらもご覧ください。
窓口はとにかく朝一に訪れよう
銀行を訪れなければいけない場合は、とにかく朝一がマスト!何かと長蛇の列になりがちなので、オープンと同時に駆け込むのが1番です。
・窓口が全部空いているワケではない
・スタッフがとってものんびり屋さん
・並んでいても横入りする人も
長蛇の列は避けるに越したことがありませんが、避けられないケースが多いので、暇つぶしの本などを忘れずに持ち歩くのをオススメします。
そして、「列に並ぶルール」を完全に無視をしてぐいぐい抜いてくる人がいます。すごく笑顔で「急いでるから先に行くね!(キリッ)」みたいな人の多いこと。
毅然とした態度で文句を言い、しっかりと自分の順番は奪われないようにしましょう。
オンラインバンキングやアプリを活用する
実はルワンダの銀行はオンラインバンキングやアプリがかなり進んでいます。以前から力を入れ始めていましたが、コロナの影響も受けて、ググッと加速したイメージです。
最初の口座開設や、アプリ登録などで窓口に行かなければいけないこともありますが、一度設定してしまえば「トラブルのようなことが発生しない限り」ほとんど窓口へ行くことはありません。
ちょっとオンラインのものは分からない…と躊躇することなく、積極的に使っていきましょう。列に並ぶ時間と、窓口でのにっちもさっちもいかないストレスから解放されますよ。
ATMがあるからと言って現金があるとは限らない
「ATMがある=お金が入っていていつでも引き下ろせる」と日本人は考えがちです。でも、ここはアフリカです。
ATMがあるからといって、お金が入っているとは限りません。せっかく駐車場に車を停めて、ATMまで向かったというのに「No Service」というのはよくあることです…
手持ちの現金が全くなくなってしまうとやはり困るので、減りすぎる前に現金を引き下ろすようにしておきましょう。
ルワンダではすでに電子マネーがメインになりつつある
ここまで銀行の説明をしてきましたが、最近では滅多に銀行やATMにお世話にならなくなりました。なぜなら、モバイルマネー(MOMO)が当たり前になってきたからです。
会社からの給与は現金として銀行口座に振り込まれますが、それをスマホのアプリ上でモバイルマネー(MOMO)に切り替えることが出来ます。
レストランやスーパーでの支払いはもちろんのこと、小さな商店でもモバイルマネー(MOMO)が使えるようになり、いよいよ本当に現金を使わない生活が始まっています。
そのおかげで、銀行の長蛇の列に並んだり、お金の入っているATMを探し求める必要も減ってきました。これに関しては圧倒的に日本より進んでいると思います。
そんなモバイルマネー(MOMO)については、こちらの記事で詳しく解説しています。良ければ、合わせてご覧ください。
まとめ:ルワンダで銀行口座開設は3つから選ぼう
ルワンダに移住するとなると気になる銀行事情。あまり情報がない中で、さらに大きな声で人に聞きにくい話でもあります。
上記でご紹介した3つの銀行から選んでおけば、基本的に大丈夫です。どこも本店であれば英語でのサービスは受けられますし、それなりに外国人の対応にも慣れています。
長蛇の列から始まり、不愛想なスタッフの窓口対応は正直あまり心地よいサービスとは言えず、極力行きたくないなぁ…というのが正直なところですが。
急速に進んでいるオンラインバンキングなども活用しながら、出来るだけ窓口へ行かなくてよい体制を整えましょう。
ちなみに「ガソリンスタンドがあるからと言って、常にガソリンがある訳でもない」というのも、覚えておきましょう。