こんにちは。「ルワンダ移住ガイド」をご覧いただきありがとうございます。ルワンダ渡航が決まった方に向けて、スムーズな移住が出来るように各種情報提供していきます。
ルワンダでの家探しは、そもそもの物件をたくさん見るところから始まります。一発で良い場所に出会えることは少ないので、時間をかけて納得いく場所を見つけることが大切です。
家を見に行くことが決まった方に向けて、最低限のチェックポイントをご紹介します。人によってポイントは違うと思うので、あくまでご参考までという感じですが、私が家探しをしていた時に、細かく見たポイントです。
「ルワンダで初めて内見に行くけど、どこを見るべき?」
「後からトラブルになりそうな場所って、いったいどこ?」
…とルワンダでの家探しのキーポイントを、ご紹介していきます。
チェックポイント1:セキュリティ
これは言わずもがなですが「治安が良い」と言われがちなルワンダですが、気を抜いてはいけません。実際在ルワンダ外国人間でも定期的に「空き巣に入られた」などのニュースは耳にします。
・家のゲートやフェンスは頑丈か。乗り越えられるような雰囲気ではないか。
・隣の家との境目は安心できる高さのフェンスかどうか。
・数軒隣まで見て、どんな人が住んでいそうか。
見た目は大通りに面しているなど良い雰囲気でも、家の裏側にはどローカルな家が広がっているということはよくあるので、表面だけでなく、裏側までしっかりと確認しましょう。
気になる場合、必要に応じて「フェンスを高くしてもらう」「乗り越え防止の為に、有刺鉄線を巻き付ける」などの追加処置を、大家に交渉することも出来なくはありません。
現地でも買えますが、弱いものも多いので、日本から南京錠をいくつか持ってくると、助かるシーンがあるかもしれません。我が家も、外に面したゲートは自分たちの鍵に付け替えました。
チェックポイント2:ウォータータンク
日本にいると水道をひねると水が出てくるのはあまりにも当たり前ですが、水問題だけはWelcome to Africaと言わざるを得ません。
首都キガリだろうと、雨期の豪雨真っ只中だろうと、定期的に水道水は止まります。基本的に1,2日で復活することが多いですが、長いと3日を超えることも。
その対策としてウォータータンクを使用します。巨大なタンクが家の外についていて、水道が出る時に満タンにしておく→止まった時は、このタンクから水を使うという方法が取り入れられています。
外国人が住むような家であれば、基本的にタンクが無いということは考えにくいですが、外にあることをしっかり確認しましょう。また家族連れになると、水の使用量も増えるので、大きいタンクであればあるほどベターです。
チェックポイント3:バスタブの有無
バスタブも日本では当たり前ですが、ルワンダに来ると当たり前ではありません。短期滞在ならシャワーだけでも耐えられるかもしれませんが、やっぱりお風呂に入りたくなるのが日本人ですよね。
我が家の場合は、バスタブはマストで家探しをしていました。「素敵な景色・こぢんまりとしたお庭・広すぎない一軒家」と理想的だったけれど、バスタブが無いということで却下した家もあったほどです。
一日の寒暖差の大きいルワンダ。夕方以降は結構寒い日も多いので、体を温める為にもやはりシャワーのみでなく、バスタブ付がおすすめです。
ちなみに、荷物にゆとりがあればバスタオルは日本から持ち込むのをオススメします。現地で買えなくもないですが、粗悪品がとても高かったり、欧米仕様の高級×やたら分厚い×重いものしか見つかりません。
チェックポイント4:ソーラーパネルの有無
これまた日本では考えられないですが、水道をひねったらお湯が出るというのも実は贅沢な話。海外のホテルで「お湯が出ない!」というトラブルはよくありますが、ルワンダでは自宅でもお湯のトラブルは付き物です。
・電気で沸かすタイプ
・ソーラーパネルで沸かすタイプ
両方揃えているに越したことはないですが、コスパ的にはソーラーパネルの方を重視した方がいいでしょう。
電気で沸かすタイプの場合
お風呂場の中か、外壁に湯沸し器が取り付けられています。停電していない限り、スイッチをONにするとお湯が出るので基本的に安心して使うことができます。
ただし、ルワンダは電気代が高いことで有名です。ささっとシャワー程度なら問題ないかもしれませんが、子連れで毎日お風呂に入りたい環境だと、電気代が大変なことになります。
実際、3人の子供がいる友人宅は「家は大好きだけど、お風呂が電気式なのだけが問題…」と言っていました。
ソーラーパネルで沸かすタイプ
キガリにおいては、ソーラーパネルのついている一軒屋が増えています。電気代が高いこともあり、パネルを使った方が効率がいいよねと判断する大家が多いのかもしれません。
多くの場合は家の屋根か、ウォータータンクの上に設置されているので、外からでも確認することが出来ます。
我が家は、ずっとソーラーパネル式の家に住んでいますが「二人がシャワーをする分のお湯」であれば、365日中355日ほど問題なく過ごしています。雨期で曇り空が続いてしまうと「今日は残念だ…」と諦めることもありますが、そんなことは滅多にありません。
ご参考:我が家はソーラーパネル設置を大家に相談
今の家に引っ越した際「電気タイプの湯沸かし器」しかついていませんでした。これは光熱費が大変なことになりそうだと判断して、大家さんにソーラーパネルの設置を依頼しました。
メジャーなタイプのソーラーパネルだと、15万円ほどの投資となり、大家さんからすると大きな出費です。
「テレビ・テレビ台はいらない」「食器棚もいらない」「換気扇もいらない」「とにかくソーラーパネルだけ!」とお願いをした結果「6か月分の家賃を前払いする」ことを条件にOKしてもらえました。
実際の月々の電気代はほとんどかかっていないので、これは良い判断だったなと感じています。
チェックポイント5:騒音(夜&日曜の午前中)
気になる家が見つかったとしても、契約を急いではいけません。周りの騒音を確認する為に、ある時間帯を狙って2回こっそりと訪れましょう。
・夜20時以降
・日曜の午前中
何故この時間帯を狙うべきなのかは、しっかりと理由があります。
チェックすべき:夜の騒音
騒音は何もお店から聞こえてくるだけではありません。大人数で集まって、音楽をかけて楽しむのが好きな人が多いお国柄、近隣の家から色々と聞こえてくることも。
夜の時間帯に訪れることで「大騒ぎをしていないか」「大量の車が路上駐車していないか=人が集っている可能性あり」を確認することができます。
加えて、日中はなんてことない「しがない商店」が、夜になるとバーに変身している可能性もあります。若者が集っていないか、飲んだくれた人がうろうろしていないかも確認しましょう。
チェックすべき:日曜の午前中
日曜の午前中というのは、多くの教会で集いが開催される時間帯です。すると気になるのが、教会からの音楽問題。
「ゴスペルが聞こえてくるなんて素敵」と思う人もいるかもしれませんが、朝7時ころから毎週毎週同じ歌が流れてくるというのは少し困りもの。
かなり豪勢な家に住んでいる友人が「実は斜向かいの教会のCDの音がすごい。朝7時ころから爆音でゴスペル。どんどん歌う人が増えて、さらにヒートアップして毎週大変なの…」と漏らしていたこともありました。
まとめ:家探しは、家の中+外+周りの雰囲気をチェック
日本にいても家探しの時は、細かく色々チェックしますよね。「駅から徒歩5分」「コンビニが隣にある」といったクライテリアから、「安全を確保」「水・お湯を確保」と切り替わるのが、ルワンダ生活
ご紹介した5つのポイントを最低限チェックすることで、まずは生活が始められると思います。しっかりとチェックしても、やはり住んでみると水回りや電気などでトラブルは付き物…というのが、正直なところですが…
ルワンダでの家探しの手助けに、少しでもなりますように!