こんにちは。「ルワンダ移住ガイド」をご覧いただきありがとうございます。ルワンダ渡航が決まった方に向けて、スムーズな移住が出来るように各種情報提供していきます。
ルワンダでの生活と日本の生活で大きく異なるのは「ハウススタッフ」の存在でしょう。料理をしてくれたり、掃除をしてくれるような人のことです。
東南アジアなどでは一定収入以上の家は「雇わないといけない」ルールがあると聞きましたが、ここルワンダでは法律はありません。ただし、多くの家がお世話になっているのが現状です。
ハウススタッフってそもそも何をしてくれるの?
どうやってスタッフを雇うの?
どれくらい支払うの?
日本にいるとイメージの沸きにくいハウススタッフについて、この記事ではよく見る仕事内容や雇用形態をご紹介していきます。
ハウススタッフって何をしてくれるの?
日本人からするとイメージの沸きにくいハウススタッフ。いったいどのような人のことなのでしょうか。
一言でいうと家の周り・家の中・子供の世話をお手伝いしてくれる方です。具体的に見ていきましょう。
家のメンテナンス担当のハウスボーイ
多くの家がお世話になっている「なんでも屋さん」という印象のハウスボーイです。
- 仕事内容:ゲートの開け閉め・庭の手入れ・洗車 など
- 住み込みで働いていることが多く、セキュリティを兼ねる
- 月給85,000Rwfくらい
現地の人(大家さんが既に雇っている場合など)の場合、月給はもっと下がりますが、現地の言葉しか話せないことが多いです。英語・フランス語が話せるスタッフになると、グッと月給が上がるイメージです。
我が家の経験上、若いお兄ちゃんの方がトラブルが多い印象です。落ち着いたおじさん世代の方の方が安心かな…
料理や掃除担当の家政婦さん
家政婦さんというとイメージが沸きやすいかもしれません。英語・フランス語の話せるルワンダ人女性の人気の働き口です。
- 仕事内容:家の掃除・日々の料理・洗濯・買い物 など
- 家族持ちのおばさん世代が多く、通いで働いていることが多い
- 月給100,000Rwfくらい
欧米系の家族は、当たり前のように雇っている印象です。英語が話せる家政婦さんを選び、ハウスボーイは価格帯の安い現地語しか話せない人にするという組み合わせもよく見かけます。
子育て担当のナニーさん
子供のいる家庭は基本的にお世話になっているナニーさん。
- 仕事内容:子供関連(遊び・食事・お風呂・保育園への送り迎え)
- お願いする仕事内容に応じて、通いと住み込みの両方見かける
- 大学生のお姉さんや、子育て中・子育て卒業済のお母さんも多い
- 月給150,000Rwfくらい
子供のいる家族は、ナニーさんが子供をメインで見て、その他の家事を家政婦さんというダブル使いしているケースも多くあります。
我が家のナニーさんとの子育て事情は、こちらの記事をご覧ください!
家のセキュリティ担当のガードさん
ハウスボーイでは少し不安という場合は、ガード専門で人を雇うこともできます。
- 仕事内容:ゲートの開け閉めとセキュリティ維持
- 個人を雇う場合と、セキュリティ会社のプロを雇う場合の2種類
- 個人だと住み込みが多く、プロだと昼間・夜間のシフト制
- 月給は個人だと85,000Rwfくらい。プロだとフルタイム契約で200,000Rwfから
セキュリティに関しては、どこまでやるかは家庭ごとによりますが、プロを雇うと家のゲートに「プロが守っています」というパネルが取り付けてもらえます。ない家よりはある家の方が、狙われにくいかな…(?)
ハウススタッフってどうやって見つけるの?
現在のルワンダにおいては、ハウススタッフの斡旋業者のようなものはありません。
基本的に「良い人いる?」という口コミで個人と連絡を取り、インタビューを実施。仕事内容や契約金額などを本人と相談することになります。
ルワンダ在住外国人コミュニティから
安心なのは、外国人コミュニティ内で働いたことのある人を雇うことです。
メリット
・ある程度外国人の暮らしや文化を知っている
・英語・フランス語などが話せる
デメリット
・外国人価格に慣れているため、高い月給を求めることが多い
我が家の場合、ナニーさんを探した時はExpat in Rwandaというコミュニティ上で紹介されていた方にコンタクトしました。
外国人家族が国を去るときに「この人とても良かったです!」と紹介していることが多いです。前の雇い主に以前の契約内容や働きぶりを聞くことが出来るので、安心感が増します。
大家さんから
大家さんに現地の方のコミュニティ内で探してもらうことも出来ます。
メリット
・現地コミュニティでの価格帯で雇うことが出来る
・大家さんの親族など、身元が分かることもある
デメリット
・外国人との暮らしが初めてのことも多く、異文化理解に苦しむことも
我が家の場合、ハウスボーイを大家さん経由で手配しましたが、言葉の壁と文化の壁が大きく、お断りしたケースもありました。
ハウススタッフを雇う時の心得
ルワンダに来てすぐ周りの方々から「全部お願いできるから楽だよー」と言われることが多かったのですが、人を雇うということはメリットとデメリットの両側面があります。
ルワンダ歴4年になり、少しずつ人にお願いすることが慣れてきた我が家ですが、今思うことをご紹介します。
無理に雇わないで大丈夫。必要に応じて検討しよう
「なんとなく周りの人が雇っているから」「たくさんいる方が便利そうだから」と、どんどん雇った結果、スタッフ内でトラブルが起きた家庭もありました。一度雇ってしまうと、解雇するのにも骨が折れると聞きます。
まずはスタッフなしで済み始めてみて、徐々にお願いしたいなと思う点が出てきたら、徐々にスタッフを増やすというので問題ないと思います。
仕事内容は事前に考えてから人を探そう
これはルワンダ人に限ったことではないですが、後から仕事内容が変わったり追加されると「その分給料を上げてください」と交渉が始まることが多いです。
だからこそ、お仕事を依頼する前に「何をお願いしたいのか」を明確にしておくことをオススメします。
そして最初の1か月は「大体これくらい忙しいですよ」と分かってもらう為に、積極的にいろいろとお願いするようにしましょう。
家の中のルールは最初に明確にしよう
特に日本人は「家の中に他人が入る」ことに慣れていませんが、その感覚もルワンダ人スタッフは分からないかもしれません。
「ここは入らないでほしい」「これはやらないでほしい」という点は、1番最初に伝えるようにしましょう。どこまでは自分たちのプライベートゾーンなのかを伝えることで、土足で入られているという感覚が減ります。
- ハウスボーイは家に入らない。室内はナニーさんだけ。
- 倉庫部屋は入らない。鍵もかけてます。
- 食品は食べない。ナニーさんはお弁当持参。
できれば長い付き合いをしたいハウススタッフですので、遠慮することはなく「これは嫌」「これはダメ」というルールをしっかりと敷くことが大切です。
まとめ:ハウススタッフは必要に応じてうまく活用!
日本とルワンダの暮らしの大きな違いは「ハウススタッフ」を雇いやすいという点です。
お互い慣れるまでは少し時間がかかったり、小さな衝突はあるかもしれませんが、お手伝いをしてくれるという点ではとても助かるハウススタッフです。
我が家の場合は「家の中に英語を話す人がいる」というだけでも、子供にとって良い影響があるなと感じています。
また、ナニーさんが五児の母ということもあり、子育てのアドバイスはもちろん、ルワンダ流のごはんの作り方など、色々と教えてもらえるのも有難いです。
現地の方に「雇用を生み出している」と考えることで、雑用をお願いする罪悪感は少し減るかもしれません。ちょっと助けてほしいな、困っているなということがあれば、ハウススタッフの導入も、検討してみてください!